概要
広い年齢層、とくに40歳代に多くみられる腫瘍性病変です。線維腺腫に比べると腫瘍が大きい場合が多く、急速に増大することもあります。一般的には良性の経過を呈しますが、再発や転移など悪性のものも存在します。原因は線維腺腫と同様明らかではありません。
症状
大きいもしくは増大傾向が著しい時に発見されることが多く、その際はしこりを感じます。日に日に大きくなることを実感する場合もあります。
検査
視触診、マンモグラフィ、超音波で乳がんでないかを調べます。時に細胞/組織検査が必要です。
診断
がんとの鑑別が重要です。しかし見分けがつかないものもあり、その場合は細胞/組織検査が必要になります。
予後
増大傾向を示し、変形などの症状をきたすことが多いです。
治療
大きくなることが多く、ときに悪性の場合もあり、原則手術で摘出することが望ましいです。
当院の診療内容
まず検査で乳がんでないことを確認します。良性腫瘍であることが確認できればある程度の大きさまでは外来で経過観察を行います。状況に応じて手術を行います。当院では日帰り手術も対応しておりますので、院長が形成外科専門医の経験を生かした整容性を意識した手術を行います。全身麻酔が必要な場合は適切な高次医療機関をご紹介します。紹介先によっては全身麻酔でも院長が執刀することも可能です。手術後も創部や再発がないかのフォローを適切に行います。
悪性などが疑われる場合には早期の手術も可能です。