乳腺症

概要

女性ホルモンの急激な変化やアンバランスが原因で乳房に様々な症状をきたします。多忙、睡眠不足、ストレスなどはその誘引になりますので。生活の乱れから乳腺症を起こしてしまうこともあります。

症状

胸の痛み、違和感、張って硬くなっている、しこりっぽい、熱を持っているなどの症状があります。右だけ、左の一箇所だけ、などいろいろな症状の出方があります。
乳首、乳輪がかゆい、痛い、カサカサする、ジュクジュクするなどの症状も多いです。

検査

視触診、マンモグラフィ、超音波で乳がんがないかを調べます。乳がんと見分けがつきづらい場合もあり、注意が必要です。その際は細胞/組織検査が必要になる場合もあります。

診断

検査で乳がんなどの他の病気がないことが確認され、典型的な症状がある場合に乳腺症と診断します。

予後

体質により症状の強弱や長短があります。軽いものであれば治療は不要ですが、生活に支障をきたすほど辛い症状になってしまうこともあります。

治療

まずはロキソニンなどの痛み止めや漢方を用います。漢方は加味逍遙散や桂枝茯苓丸、防已黄耆湯などを用いることが多いです。若年の方はピルを服用することによってホルモンバランスが安定し症状が良くなることもあります(保険適応外)。
乳輪乳頭のかゆみや痛みなどにはステロイドの塗り薬で対応します。

当院の診療内容

乳腺症の患者さんの大部分は「乳がんかもしれない」とご心配でいらっしゃいます。検査で乳がんでないことを確認し、まず安心していただきたいです。治療に関してはピルやホルモン補充以外は当院で対応が可能ですのでお気軽にご相談ください。

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