乳腺嚢胞

概要

乳腺の中には乳管という乳汁の通り道があります。そこに液体が貯留し拡張したものを嚢胞と呼びます。乳腺症の一症状として見られることが多いです。体質的に多発する場合もあります。

症状

無症状であることがほとんどですが、胸の痛み、違和感、張って硬くなっている、しこりっぽいなどの症状が出ることもあります。

検査

視触診、マンモグラフィ、超音波で乳がんがないかを調べます。嚢胞の中に乳がんできる場合もあるので注意が必要です。

診断

マンモグラフィ、超音波で大部分が診断できます。

予後

症状はほとんどなく生活に支障はありませんが、検診で「要精密検査」の判定を受けやすいです。

治療

無症状であれば治療は不要です。痛みがある場合には感染を伴っていることもあり、抗生物質を服用することもあります。内容液を穿刺して痛みを和らげる方法もあります。

当院の診療内容

症状がある際には内容液穿刺を含め内服治療などにも対応します。超音波検査であれば嚢胞だけで要精密検査とはなりませんが、マンモグラフィですと嚢胞と腫瘍の区別がつかない場合もあるので、その際は超音波で精密検査を行い、乳がんなどではないかを確認します。

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